「お疲れ様でした~。」
今日は会社の飲み会だった。暑気払いという名目で行われた会合。エアコンがガンガン効いた室内で黒毛和牛を堪能した。暑気を払いすぎたくらいには楽しんだ。
では、お疲れ様でした~とさよならした後、私はひとり、夜道に繰り出す。こう、飲み会の後に1人で夜道をスタスタ歩くのすごく好きなんです。これわかってくれる人他にもいるでしょ?って思う。大学生の頃とか、帰りはタクシーとかじゃなくて、みんなでほろ酔いになりながら夜道をパタパタと歩く時間がすごく好きな時間だった。
しかも真夏日の夜なわけで、雰囲気をつくらなくても勝手にふわんふわんとエモくなっている。
いつもは車の音が聞こえる広い道路も、今は私のヒールの音がこつりと響く。
この時間が好きだ。音楽も何も聴かず、ただ耳に入ってくる僅かな喧騒(?)が遠くから聞こえるな~なんだかな~なんて適当なことを考えて歩くこの時間。
「なんで好きなんですか」と言われても答えられない。言われても答えられない良さがある、ただそれだけだ。
大人になってから「なぜそれが好きなのか」を考えてしまうようになった気がするけど。こうやって理由もなく好きだと言えるものがあることに尊さを感じた、そんな夜だった。
皆さん、今日も一日お疲れ様でした。